「メモに書いてあったから」を許さない理由|新入社員に教える仕事の基本
2026/08/20
こんにちは!
社長の孝宜です。
最近、ミャンマー人の新入社員に日報の書き方を教えています。
その中で、なかなか身につかないのが「現場名を正しく書くこと」です。
一見すると細かい話ですが、私はここをかなりうるさく指導しています。
日報は、単なる提出物ではありません。
いつ、どの現場で、誰と、どんな仕事をしたのか。
自分がした仕事を会社へ報告し、記録に残すことは社員の義務だと考えています。
私たちの仕事では、現場の把握が曖昧になると請求漏れにつながることもあります。
また、弊社が二次下請の現場であれば、元請会社ではなく、弊社が直接仕事のやり取りをしている一次下請会社の名前を書くように教えています。
これは、建設業の仕組みを覚えてもらうためでもあります。
一つの現場にどれだけの会社や人が関わっていて、自分たちがその中のどこにいるのか。そこまで理解して仕事をしてほしいと思っています。
地名についても同じです。
たとえば、浜松では今でも「浜北」という呼び方をよくしますが、現在の正式な住所は「浜名区」です。
先輩社員から「浜北小松」とメモを渡されたとしても、そのまま「浜北小松」と書くことは許していません。
なぜなら、「メモにそう書いてあったから」で仕事をしてほしくないからです。
私がよく禁止している言葉があります。
「メモにあったから」
「わからなかったから」
「忘れたから」
です。
メモに書いてあったとしても、人任せにせず自分で確認する。
分からなければ、自分で調べる。それでも分からなければ人に聞く。
忘れること自体は人間なのでありますが、仕事では「忘れました」で終わらせず、メモを取る、確認するなど、忘れない工夫をする。
間違えること自体は仕方ありません。
まず第一段階は、同じミスを繰り返さないこと。
その次は、そのミスをしないための工夫を自分で考えることです。
ここまで細かく教えるのには理由があります。
メーカーが作る施工標準書にも、現場で起こるすべての納まりが書かれているわけではありません。
実際の現場では、経験や状況から判断しなければならない場面がたくさんあります。
そのとき大切なのは、何が正しいかだけではありません。
「誰に確認したのか」
「なぜその施工方法を選んだのか」
「何を根拠に正しいと判断したのか」
そこまで説明でき、記録に残せることが大切です。
それは施工者自身を守ることにもなりますし、会社の利益を守ることにもつながります。
本来であれば、管理者になってから求められるような能力かもしれません。
それでも私は、新入社員のうちから教えておきたいと思っています。
私自身も35歳になり、昔より物覚えが悪くなりましたし、良くも悪くも仕事の「ズル」や要領を覚えてきました。
だからこそ、若いうちに、
「これは本当に合っているのか?」
と自分に問いかけ、自分で調べ、自分で根拠を見つける癖をつけてほしい。
ミスをしたときに他人のせいにしない。
自分で考える。
そして、自分でミスに気づける。
日報の現場名を正しく書くことは小さなことですが、私はこういう小さな積み重ねが、最後は現場での良い仕事につながると思っています。
ミャンマー人の社員に関しては、将来的に、ミャンマー人の社員を束ねるような人物になってくれることを期待しています。
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